ACM(Atmospheric Corrosion Monitor)型腐食センサは、
東京大学 辻川名誉教授、元物質・材料研究機構(NIMS) 篠原ディレクター、東京海洋大 元田教授らが開発した、
環境因子により電気化学的に発生する金属の腐食電流を直接計測できるセンサです。
大気腐食センサとして、材料メーカー、モビリティ、インフラなど多くの産業分野で使用されている腐食モニタリングセンサです。
ACM型腐食センサは現在主に大気腐食に使用されていますが、最近になり応力腐食割れの試験片としての応用も研究されています。
ACMセンサについて詳しくはこちらから
⇒ACMセンサの原理と概要 (株)シュリンクス
近年では、従来のAgカソード-Fe(SPCC)基板ACMセンサのほか、亜鉛メッキ鋼板、アルミニウムなどを基板にしたものや、設置が困難な狭い場所に適用するために小型センサ、配管に沿って設置が可能な薄型センサなども開発されています。
⇒小型センサ、薄型センサ (株)シュリンクス
ACMセンサは温湿度センサと組み合わせることで海塩付着量を推定することができます。
この特徴を生かし、塩害対策の評価にも使用されています。
現在もさまざまな改良がくわえられ、新しい分野に応用されることが期待されている、日本発の腐食モニタリングセンサーです。
現在ACMセンサの主なメーカーは東京にある株式会社シュリンクスなどです。
株式会社シュリンクスでは長きにわたりACM型腐食センサ・ロガー・腐食防食協会認定解析ソフトウェアを製造販売しています。